■ 三菱 i(アイ) モデルチェンジ推移2006年1月24日 |
三菱ニュースリリースより
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三菱自動車、新コンセプトの未来形スモール『i(アイ)』を新発売
三菱自動車は、「リヤ・ミッドシップレイアウト(エンジンを後輪車軸の前に配置)」のユニークな新開発プラットフォームを採用した、新型軽自動車『i(アイ)』(2WD/4WD、1,281,000〜1,617,000円、消費税込)を、1月24日(火)から全国の系列販売会社より発売する。
『i(アイ)』は、軽自動車の新時代を切り拓く革新的なプレミアムスモールを商品コンセプトとし、既存の軽自動車の課題であった、「デザインと居住性」、「居住性と衝突安全性」という二律背反するテーマを高次元で克服するため、エンジンを車体後部、後輪車軸の前に置く「リヤ・ミッドシップレイアウト」を採用。これにより、軽自動車という限られたスペースにもかかわらず、「未来的で上質なスタイリング」、「軽快なハンドリングと快適な乗り心地」、「全方位からの優れた衝突安全性」という "3つの革新" を実現した。
さらに、軽量・小型化を追求した新開発アルミ製シリンダブロックの3気筒MIVEC*1ターボエンジンを搭載することで、平成17年排出ガス基準50%低減レベル(☆☆☆)、平成22年度燃費基準を達成した。
また、三菱自動車が取り組んでいる車室内環境の快適化のため、国際規格「エコテックス規格100」の認証を取得したシート生地を日本車で初めて採用したほか、内装部品の材料・構造・工法の改良や消臭天井等によってVOC*2を低減し、社団法人日本自動車工業会の「車室内のVOC低減に対する自主的な取り組み」を1年3ヶ月前倒しで達成した。
◎ 新開発「リヤ・ミッドシップレイアウト」プラットフォーム
エンジンを車体後部、後輪の直前に搭載するプラットフォーム。ホイールベースの大幅な拡大(コンパクトカーを凌ぐレベルの2550mm)や良好な前後重量配分により、優れた操縦安定性や上質な乗り心地、軽快なハンドリング、安定したブレーキングなど、高次元の「走る」「曲がる」「止まる」を実現した。また、フロント部の効果的な衝撃吸収ゾーン等による充分な衝突安全性能とゆとりのある室内空間を両立し、独創的なスタイリングも可能にした。
*1 MIVEC: Mitsubishi Innovative Valve timing Electronic Control system
(連続可変バルブタイミング機構)
*2 VOC: Volatile Organic Compounds (揮発性有機化合物)
1. 『i(アイ)』 商品概要
(1) デザイン
・ エクステリア
「リヤ・ミッドシップレイアウト」を活かした特徴的なワンモーションフォルムを基調に、ボディの四隅に配置した大径タイヤで力強さと安定感を表現。前後ランプなど各部のシャープな造形とあわせて、斬新で知的ながらも親しみやすいスタイリングを目指した。ボディカラーは、『i(アイ)』専用に開発した、シックかつモダンな新色「ジンジャーブラウンメタリック」「アッシュグレーメタリック」を含む、全8色で展開(3月にホワイトパールを追加し、全9色とする予定)。
・ インテリア
広いフロントウインドシールドや、ロングホイールベース化による余裕の室内空間がもたらす明るく開放的なインテリアには、滑らかな面を多用して、心地よい守られ感を演出。一方、メーターやセンターパネルには精緻なディテールを散りばめ、見る楽しさ、使う歓びもアピールした。また「G」「M」では、インテリアのアクセントカラーとして、シート等をレッドまたはダークグレーの2色から選択可能で、ボディカラーとの自由なコーディネートを可能にしている。
・ 居住性
フロント部分にエンジンが無いため、前輪を最大限前方に配置することができる「リヤ・ミッドシップレイアウト」の特長を活かし、既存の軽自動車の常識を超える2,550mmのホイールベースを実現。タイヤを四隅に配した斬新なスタイリングを生み出すとともに、コンパクトカー相当の前後方向に余裕のある居住スペースと荷室スペース(居住長*1+荷室長*2:2,075mm)を確保することができた。
*1 居住長: 前席ブレーキペダル〜後席ヒップポイント
*2 荷室長: 後席シートバック後端〜リヤゲートトリム
(2) 走行性能
・ 新開発 アルミ製DOHC12バルブ MIVECインタークーラーターボエンジン
完全新設計の3気筒エンジンは、現在の軽自動車用エンジンでは唯一の、吸気側連続可変バルブタイミング機構(MIVEC)とインタークーラー付ターボチャージャーとの組み合わせによって、高性能と低燃費、低排出ガスを両立。ターボエンジン搭載車でありながら、平成17年排出ガス基準50%低減レベル(☆☆☆)と平成22年度燃費基準を達成した。
また、シリンダブロックのアルミ化、インテークマニホールドの樹脂化などにより、軽量・コンパクト化を追求。さらに、電子制御スロットルを採用して、ターボエンジンでありながら滑らかな加速感を実現するとともに、エンジンの剛性向上、サイレントチェーンの採用などにより振動・騒音の低減を図り、クラスを越えた快適性を実現した。
・ 新開発サスペンション
フロントはマクファーソンストラット式、リヤは3リンク ド・ディオン式を採用した。とくにフロントは、エンジンがないためサスペンションの適正な配置ができ、充分なストロークを確保。ロングホイールベースと相まって、上質感のあるフラットな乗り心地と、優れた直進安定性、そして素直なハンドリングを高次元でバランスさせた。また、大きなタイヤ切れ角も実現し、ロングホイールベースながらも『eKシリーズ』と同等の最小回転半径(4.5m)を達成した。
・ 15インチ大径タイヤ
フロント:145/65R15、リヤ:175/55R15の大径タイヤを採用。荷重がかかる後輪側をワイドタイヤとしてグリップ性能を高め、優れた操縦安定性と軽快なハンドリングを両立した。
(3) 安全性能
・ 全方位衝突安全ボディ
「リヤ・ミッドシップレイアウト」により、ゆとりの室内空間ながらも、フロント部に十分な衝撃吸収ゾーンを確保。さらに、車体の前後を貫き、衝突時の衝撃を確実に受け止める大断面ストレートフレーム構造をベースに、側面衝突に対する強固なクロスメンバー、後面衝突時の衝撃を効果的に受け止めるフロアやエンジンなどにより、全方位の衝突について安全性を高めた。また、ボンネット下の空間の確保や、ワイパーピボット部の衝撃吸収構造の採用など、歩行者保護にも配慮した。
(4) 装備・ユーティリティ
・ キーレスオペレーションシステム
キーをポケットやバッグから出さずに、ドアのロック・アンロックや、エンジンの始動・停止を行えるキーレスオペレーションシステムを「G」「M」に標準装備した。
・ オーディオ
インストルメントパネルと一体感のある、『i(アイ)』専用デザインのAM/FMラジオ付CDプレーヤーを「G」「M」に標準装備。大型ロータリースイッチを中心としたシンプルなスイッチ配置とし、良好な操作性と洗練されたデザインを両立した。
また、7インチワイドディスプレイ採用のHDDナビゲーションを、メーカーオプションとして全車に設定した。
・ 収納/荷室
助手席グローブボックスおよびシークレットボックスや、引き出し式カップホルダーなど、デザインと機能性を両立した収納スペースを豊富に用意。また、ワンタッチで倒せて、フラットで広い荷室を生み出す5:5分割可倒式リヤシートを採用した。
・ 車室内環境の快適化
全車に標準装備したフルオートエアコンには、脱臭機能付クリーンエアフィルターを装着。消臭天井とあわせて、生活臭やタバコ臭、VOC(揮発性有機化合物)を低減・抑制する。また「G」「M」のフロントウインドシールドには、紫外線・赤外線をカットするUV&ヒートプロテクトガラスを採用。クリーンで居心地の良い室内空間を実現した。
2. 販売概要
(1) 販売目標台数
5,000台/月
(2) 取り扱い販売会社
全国の系列販売会社
(3) メーカー希望小売価格
(単位:円、リサイクル料金、保険料、消費税を除く税金、登録等に伴う費用は含まれない)
グレード |
エンジン |
変速機 |
駆動方式 |
メーカー希望小売価格
(車両本体、消費税込) |
S |
0.66L DOHC
12バルブ 3気筒
MIVEC
インタークーラーターボ |
4A/T |
2WD |
1,281,000 |
4WD |
1,407,000 |
M |
2WD |
1,386,000 |
4WD |
1,512,000 |
G |
2WD |
1,491,000 |
4WD |
1,617,000 |
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